自律神経失調症①
自律神経失調症①
頭痛、動機、めまい、不安感、下痢等で病院で検査をしても異常が見られない場合を総称して自律神経失調症と言います。
自律神経は体の状態を常に一定の状態に保とうとする働きをして交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経は敵と戦ったり、敵から逃げたりするときに働きが高まり闘争と逃走のシステムと言われます。一方、副交感神経は食事と休憩のシステムで体がリラックスしている時に働きが高まります。
交感神経が働いている時は、瞳孔は散大し、気管支は拡張、心臓の心拍数は増大し、胃は消化酵素の分泌が減り、膵臓は消化酵素の分泌が減り、肝臓はグリコーゲンを分解ブドウ糖を補給、腸は働きが弱まり、白血急中の顆粒球が増加、副腎ではアドレナリンが分泌されます。
副交感神経が働いている時は、瞳孔は収縮、気管支は収縮、心臓は心拍数減少、胃は消化酵素の分泌が増加、膵臓は消化酵素分泌、肝臓はグリコーゲンを合成、腸は働きが高まり、白血球中のリンパ球が増加します。
このように自律神経は互いに正反対の働きをすることで体の状態を一定に保とうとしています。公園にあるシーソーのように一方が上がれば一方は下がりお互いが働くことで体の平衡状態をもたらせてくれます。
自律神経のシーソーの働きが一方に傾いてしまっている状態だと抑制が効かなくなるので体の調子が悪くなってしまいます。自動車で例えるならアクセルを踏み続けるとスピードは加速し続けます。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れている状態を自律神経失調症ということになります。